08/04/14

■ ニューフォントのロジック(というかひとりごと)

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The "COM4t Nuvu regular" is release!

この前リリースした、コムフォート ヌーヴ レギュラーについて。
このフォントは元々「Naturalism Caslon」というフォント名で20年くらい前に作成していて、途中で行き詰まりほったらかしにしていた書体でした。その時に考えていたのは、自然界(草木)のラインで構成され、ローマン体でありながらスクリプト体のように流れがあって小文字が繋がりがある組版ができ、なおかつ気品のあるアールヌーヴォー調のような書体を作りたいと、かなり欲張りで作る前からコンセプトを持った、ある意味「いやらしい」書体でした。名前からして良くないしね。キャスロン体でもなんでもないのに響きだけでつけてるし。ははは。
まぁ名前はあとから変えられるからいいとして、一番の原因はロゴタイプを作成していくプロセスを辿ってしまったために、自分の中でコンセプト負けしてしまったんですね。

ロゴタイプを考えていくプロセスと、フォントを考えていくプロセスは違うと思うんですね。たぶん、優先する順位が。。。未だに今のボクには「答は空の上」なのですが、長年細々とグラフィックデザイナーをやってきて、そう感じてきているんです。あ、「答は空の上」は、この前のエントリーに書いたYUKIちゃんのプリズムに出てくるリリック参照。いい歌だね。人生になにかしら迷いがある人に聞いてもらいたい曲です。

その話は置いといてぇー。話をフィードバックしますと、ロゴタイプの場合はその一社のイメージを固定したいから、できる限りコンセプトを立てて考えていくロジックなのですが、フォントはいろんな場面でも使えるようにした方が良いと思うんですよ。その方が使う側の人に取っ付きやすいというか。あまりにイメージが偏っているとそのイメージにしか使えない書体になってしまうから。だからまずはどんなカタチの文字にするかを考え、組んだ印象であったり一文字のカタチといった「目に見える形」だけを追います。そのあとにイメージが出来上がっていくというか、作りあげていくというか。いやらしくない程度にね。

でもまぁ、ロゴタイプのロジックもアリなのかな? これほど沢山のフォントが出回っている昨今、そんなピンポイントなイメージのタイプフェイスもあっていいのかもしれない。そのやり方を良い悪いなんてことは誰も決められない。それは個人の趣味の問題なのかも。これを書きながら考えてみて「答は空の上」ではなくなったのかもしれない。。。

まぁそんなひとりごとでした!

最後にこのフォント名の由来はなにもありません!ただ響きだけでつけました。あと交わる部分をすべてアールにして優しいイメージに。また“g”や“f”のようなアーム部(であってる?)を内と外のアールを逆にし、削ったような面白みと足しました。あとは大文字だけで組むことを前提にしていないかもしれません。始めに書いたスクリプト体の要素が抜けきれてないです。でも逆に考えれば、大文字だけで組むと変わった印象の文字組になると思います。

いろいろ書きましたが、使っていただく方々には何も考えずにパッと見で選んでもらって、楽しんで使ってもらえれば、もうそれだけでウレシイです! ご自分の感性でいろんな場面で使ってやってください!
posted by KATAYAMAC at 04:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | Font
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