08/02/29

■ New Font 作成中

C4tDrify-L_image01.jpg
COM4t Drify Light image Sample (Under construction)

A new font is being made.
It is thought that this font is sold as not a free font but Buy font.
Please wait for a while...



やっぱりちょっとはデザイナーブログの様相にしていかなきゃイケナイと思いはじめたので、デザインについて偉そうに語るのは次回にまわして、タイプフェイスデザイナーも名乗っているので、今回は今作成中のフォントの話なんぞを。

今はフリーフォントのみの配布を別ブログでやってますが、以前はシェアウエアフォントとして売ってたりもしてたんです。それでその時に売っていたフォントをもう一度復活させたいと思い、今ブラッシュアップをしながら作成中です。以前のフォント名「Drift Roman」は、キーボード上にあるキャラクターのみだったのですが、今回は「COM4t Drify Light」に名称を変え、ディフソングやリガチャー(合字)、そしてアクサン(アルファベットの上に付く符号)などを加えて、プロ仕様にして売り出そうかと思ってます。まずはこの書体を作成していく上で基本となったLightから販売していきますが、後々Regular、Bold、そしてそれぞれのitalicを作成し、販売していきます。

現段階はやっとすべてのキャラクターを作成・微調整し、フォントグラファーというソフトに落とし込むところまできました。さぁ、これからが今までのフリーフォントと違うところで、文字間のツメを一文字づつ調整していきます。これがなかなか大変で、どの文字が隣り合ってもキレイな文字間に見えるようにするのは、完璧には無理だとわかっていながら作業するのがツライのであります。でもあきらめません。誰が組んでもキレイな文字組をしてほしいから。

あのタイプフェイスデザイナー界で有名な小林章さんが、(2007年 小林章欧文タイプ・セミナー「実践アルファベット!」)というセミナーの中で、高岡昌生さんという方がよく例えに出していた話をされていて、これがすごくうまい喩え方をされていたので引用させていただきます。

>私(書体デザイナー)は一生懸命良いお米を作るお百姓さんです。それを使って料理をするのが板前さん(デザイナー)です。すし飯をつくるのにどのくらいの硬さでご飯を炊くか、というようなことです。ベトベトのすし飯を炊いたら、お客さんは離れていくかもしれない。ご飯の炊き加減の見極めと、それでお店が繁盛するかどうかは板前さんにかかっています。ただし、お米は必ずすし飯になるわけじゃない。

と言っておられました。私の書体もそうあるべきだし、そうありたい。
板前さんにおいしいすしを握ってもらいたいし、洋食屋さんのシェフにもすばらしいお米という素材を提供したいし、または毎日の献立を考えて家族においしいごはんを作っている主婦の方々にも。その様々な環境に適合させるには、この文字間のツメにはこだわらないとイケナイのです。これからが長い長い書体との戦いになりますが頑張ります。

* * *

2007年 小林章欧文タイプ・セミナー「実践アルファベット!」
http://www.tdctokyo.org/news/07kobayashi_01.html
posted by KATAYAMAC at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Font
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