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Toyota Municipal Museum of Art #01.
谷口吉生氏設計の豊田市美術館へ。
谷口吉生氏の代表作のひとつに数えられ、
日本の美術館でもトップクラスに数えられるほどの名高い建築物。
ここへは何回も来ているけど、
シャシンを撮ってブログにアップするのはこれで2回目。
それで昔のデータを見たらこんなテキストが残っていた。
* * *
愛知には豊田市というトヨタ王国があることはご存じだと思いますが、ここにはあの建築家・谷口吉生が建てた、豊田市美術館があるんですよ。ボクが今まで美術館巡りをした中ではかなり上位に入るところです。
美術館自体の印象は、両側が石垣になっている坂道を進むと、前方にスロープがある壁が見えてきて、その壁を目で追うように進むと全貌が現れるという視覚のドラマがいい。そのスロープを上がっていくと、2階の屋上に設けられた池が見えてくるという仕掛けで、美術館の内部に入る前に是非見て頂きたいですね。
* * *
過去の自分はこんな視点で見てたんだ。
でも今の自分はまた違った視点で見ていた。
「トリミング」と「不在(absence)」について考えていた。
Toyota Municipal Museum of Art #02.
Toyota Municipal Museum of Art #03.
Toyota Municipal Museum of Art #04.
Toyota Municipal Museum of Art #05.
Toyota Municipal Museum of Art #06.
Toyota Municipal Museum of Art #07.
Toyota Municipal Museum of Art #08.
何枚もシャシンをおさめている内に、建築物すべてが「四角形」のみで構成されているように見えてくる。もちろん違う部位もあるから、四角形ではない部位を探していると、木々であったり、豊田市の街並であったり、建築物ではなく他の対象物へと視点が変わっていることに気付いた。
そして2階テラスに設けられたダニエル・ビュレン作の鏡に映る自分を見た時に、ふとこんなことを思った。「あ、この行為ってトリミングだな」と。絵を描く時には対象物の構図を四角形に切り取る行為「トリミング」をしますよね。それを自然としていることに気付かされる。そして観覧者自身もアーティストの気分を味わえる。そんな気持ちにさせてくれる美術館ってなかなかないんじゃないかな?
そんなことを思って様々な物をトリミングしていると、目の前にある建築物が意識の中でどんどん「不在(absence)」になっていって、他の対象物が意識の中で現れてくる。その意識のまま展示された作品に目を向けると、より高い意識で作品と向かうことができる。
美術館自体が主張し過ぎる建築はたくさんあるけれど、この豊田市美術館の素晴らしさは、この主張しない「不在(absence)」になっていく建築にあるんじゃないかと強く思った。
MUSEUMS BY YOSHIO TANIGUCHI | 谷口吉生のミュージアム
http://www.operacity.jp/ag/exh60.html
谷口吉生 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%8F%A3%E5%90%89%E7%94%9F
祖父もデザイン事務所をやっていたもので、なんだか親近感があったのですが……偶然ってあるものですね。
豊田市美術館、まだ行ったことはありませんが、こちらのブログで運命の出会いをした気分です。
いつか行ってみたいところのひとつですね。
ところで、トップページからこちらのブログへのリンクが「Dialy blog」になっていたのですが、「Diary」のつづり間違いでしょうか?
意図的なものでしたらすみません。
おはようございます〜。
そうなんですか〜。
おじいさんと同じ職業だったというのが、
なんとなく自分が老いぼれであることを
再認識させてくれますね。なんてね!テヘペロ☆
豊田市美術館はいいですよ〜。
晴れた日にテラスのカフェでまったりするのがオススメです。
うわぁ〜。。。ホンマや! 「Diary」やん!
逆に意図的ということにしとこっかな?
ボクの頭の悪さを表現してることにしておくとか? あはは。
直すのめんどくさい。どうしよ。。。
ちなみにボクは
名古屋市東区でお仕事やってますです。
ではでは〜。