Rainy Days and Mondays - Paul Williams
雨の日と月曜日は、いつも憂鬱だった。
しかし今はそうでもない。
ブルーになってみるのも悪くはないものだ。
あの時の雨の日の憂鬱さや、月曜日の朝に感じた憂鬱さを
思い出してみるも乙なモノである。
* * *
私の家の玄関には、9本しか立てられない小さな傘立てがあるのだが、
そこに、もう捨ててしまえばいいのにと思われるほどの
茶色味がかった、どうでも良いように見える透明のビニール傘がある。
でも私にとってはどうでも良くはない。
他の新しいビニール傘なんかとは比べ物にならない、
大切なビニール傘である。
もう差すことはできなくなってしまったが、
いつまでも、いつまでも玄関に飾って置くだろう。
あの時の雨の日の憂鬱さや、月曜日の朝に感じた憂鬱さを
思い出させてくれるから。
今振り返れば、幸せだったんだなぁ。あの頃は。