たまには昔に戻って、書き言葉でマジメ風味のテキストを書こうかと思ったけど、
今はそんな気分でもないようです。
年末だから忙しいしね。頭の中が落ち着いてないみたい。。。
そういえばボクが20代後半の頃は忙しかったなぁ。
というか忙しそうにしてたなぁ。
今と比べれば大した仕事量でもないんだけど、
当時のボクには、あの仕事量をこなせる術を持ち合わせていなかった。
そんな時に書いた「モノ」が未だに残っていたので、
ハズかしいけどアップします。
忙しくて辛いのはあなただけじゃないと
わかってもらえればいいかなぁ。。。と。
でも伝わるのかなぁ? こんな「モノ」で。
Font : COM4t Drify Light (Free Font)
時代のスピードに呑み込まれてアクセルを踏めば、
ブレーキを踏むのが恐くなり、自分を見失ってしまう。
「時」と「憎しみ」に逃げ腰になり、
自分が見えなくなるまでメーターをレッドゾーンに飛び込ませる前に、
もう一度自分を見つめ直したいーーー。
対向車のヘッドライトを避けて、
バックミラーに映る迫りくる車に怯えながらルールを守っていても、
クラクションを鳴らされるこんな時代に、
自分を見失わずに走るなんて無茶な話さ。
「いっそ破滅の一途を辿るロマン主義者にでもなってやろうか!」
そう思い、獲物をみつけた獣のようにアクセルベッタリ踏み付け、
がむしゃらにドライブしたら、
いつのまにか誰よりも速く走っている。
対向車は避け、バックミラーに映る車もいない。
そう。自分のまわりには誰もいない。
何もない。暗闇しかない。
ただ風だけが強烈に鳴いていた。
ひとりぼっちになり、ロマン主義者でもなんでもなく、
自分を見失っていく犯罪者のような目になっているのに気付いた時、
ブレーキを踏もうと決断した。
この先は交差点になっていることがぼんやり見えていた。
ここでウインカーを出してしまえば、
何もかもから解放される。
でも、ここで逃げちまったら
今までの自分を否定することになると決意し、
直進する勇気を抱いたまま、
もう一度、この道を進み始めた。
* * *
1999年に書いたもので、
2001年ぐらいの時に、
以前持っていたHPに載せていたものです。